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樹木の写真家で知られる、姉崎一馬氏が主催する、わらだやしき自然教室の春の教室に、3/25〜31行ってきました。
子ども2人は参加者、私はリーダーとして。 参加日程は26日からの5泊6日だが、一日早く現地入り。 場所は山形県の朝日連峰の山麓、朝日川の側、暖日(ぬくい)山を眺める山の中。 教室の遠景。 最上川の上流にあたり、水がきれいでおいしく、豊かな自然が残っている。 前回は夏に参加し、今回は2回目。 でも、前回とてもハードだったので、どうなることかと始まる前はやや緊張していたが、今回はリーダーの人数も多く充実していたことや、子どもたちも経験者が多かったせいか、波に乗れ、とても楽しく過ごせた。 前半は天候に恵まれ、積雪は1mくらいあったものの、日中は暖かく、雪国の春の訪れを満喫できた。 今回のテーマは「雪とお日さま」。 プログラムの内容は、雪遊びはもちろん、「ひなたとひかげ」、自分の皮膚や手の感覚で暖かさを感じるというものや、お日さまパワーを使って雪から水を作る実験、雪のオリンピック、地元の方々をお招きして、雪の下から顔を出している野の草で食べられるものを探すなどなど。 下の写真は、目隠しをして、肌に感じる暖かさだけでお日さまの方向を当てている。 そのあと、少し歩いて、雑木林まで行く・・予定が時間がちょっと押してしまってたどり着かなかったのだけど、山道を歩いて、止まったところでお弁当を食べ、木や土や、雪も、自分の手で触って温度を感じ、それをスケッチして、暖かいところには赤、冷たいところには青の色を塗る、というプログラムをした。 福寿草などが南斜面に一面に咲き、ふきのとうが顔を出し、雪解け水が流れ、流れの縁の凍った葉っぱに日が当たり。 すばらしい散歩だった。 日程半ばからは天気が崩れ、雪がちらほら降る中でした「雪のオリンピック」は、子どもたちに大人気だった。 簡単な競技しかしなかったけど、結果的に縦割りの6〜7人ごとの3チームの結束が強まったかなと思う。 その単位でずっと生活をするのだが、自然を大切にする心を養うため、細かな決まり事がここではたくさんある。 それが、一番のこの教室の特色かもしれない。 まず、お皿をなめる。 30人ほどの参加者がいるのに合併浄化槽の処理能力が10人程度しかないこともあるが、汚れた水を極力出さない、ということを徹底して行う。 お皿についたものは食べ物。食べ物を最後まで食べ切る、という点からも、お行儀はわるいかもしれないが、自分のベロでお皿を拭ってしまうのだ。 もちろん、子どもでない私は、本で読んで知っていたものの、始めは抵抗があった。 しかも厳しいリーダーチェックがあって、きちんとピカピカになるまでなめなくてはならない。 今回は、初日に、誕生日の子がいてケーキが出たのだが、小2で初めて参加する子で、生クリームがお皿にたくさんついてしまってなめきれない子が、オッケーをもらえなくて泣き出してしまった。 でも、やってみると、これが排水を汚さないためにはとても合理的なことがよくわかる。 予洗い、米のとぎ汁での本洗い、すすぎと3段階できれいにするのだが、お肉などのベトベトした油汚れも洗剤はおろか石けんも使わずにきれいになる。 というか、すでに汚れはほとんどない状態から洗うから、すぐにきれいになる。 もちろん、子どもたちも食事作りから洗い物まで、すべての行程に関わり、体で覚える。 そして洗ったお水は排水に流さず、外の木の根もとに捨てる。土が浄化してくれるように。 この時期虫はまだ少ないが、カメムシが驚くほど大量にいた。てんとう虫も。 夏はアブがものすごく多い。蛍も、一時期よりは減ったそうだが、部屋の中に入ってくることもあるそう。オニヤンマ、サンショウウオ、イモリなども多い。 それらは水がきれいだから生きていける生き物たち。 彼らと共存するためにまず必要なこと、それが水を汚さないことであり、その象徴的な行為、子どもたちにとっての「自然を守る」入り口が「お皿をなめる」ということなのだ。 その他にも色々あるが、詳細は『姉崎一馬の自然教室』(山と渓谷社)に譲るとして、若い、高校生や大学生のリーダーも多い中でも、ほんとに自然を大切にすること、そのために丁寧に暮らすこと、その哲学に貫かれた、自然教室だと思う。
by kourin-mama
| 2006-04-02 00:37
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