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信田 さよ子 岩波書店
<このような時代にあって望ましい家族とはどのような家族なのだろうか。 それは社会システムと否が応でも連動せざるを得ない状況にあって、それでも家族の価値観がそれと連動しないようにいわば防波堤のように維持できる家族である。極端に言えば社会での規範を家族が崩すという相対化を敢えて行える家族である。たとえば「まじめに努力する」といった価値観を「いい加減にさぼる」という言葉で崩すように。> <夫婦が、支配、被支配から極力免れた関係を作り出せる家族。> 「契約制親子」、家族「解散」、「手放す愛」など提唱しているが、言葉だけ見ると富田さんと反対のことを言っているところがおもしろい。 多分、「解決」するためには、富田氏の立場がより根本的解決につながると思う。「理想的」というか。 しかし、理想的に解決できる家族ばかりではない、というのも現実なのだろうと思う。 その中で生き延びねばならない時、信田氏の型破りな提言は、非常に現実的だと感じる。 高校生のときに父母の離婚を経験している自分の体験からも。 <運命的に産み落とされた場が、その子どもにとって幸せな場所であったかどうかが最大の家族の検証である。> #
by kourin-mama
| 2005-02-06 22:38
| 読書ノート
といっても、長男は「いい子」である。
私も「いい子」だった。 そして「いい母」になりたい、と思うあまりに彼を傷つけてしまっている。 わかっていてもなかなかやめられない。そんな自分に絶望し、これではダメだ、どうすればいいんだ、と思えば思う程、焦ってますますこうちゃんを否定してしまう。こうちゃんの中に「ダメな親」である自分の姿を見てしまうから。 そんな悪循環から抜け出せない。 親が「いい子」の鎧を脱げないと、子どもはもっと苦しいだろうと思う。 それでも、こんな親でも、寝る時はそばにいて欲しくて、手をつないでいて欲しくて、世界中のだれより大好き、って思ってくれる。 切なくって、ありがたい。 手のぬくもりってどうしてこんなに暖かいのだろうね。 #
by kourin-mama
| 2005-02-04 23:46
| 子どもとの日々
富田 富士也 河出書房新書
なぜ「よい子」が悲劇なのか。著者は言います。 <人は「喧嘩して仲直り」の営みを通して、生身の人間関係を構築していきます。傷つくことを恐れて自分の感情を押し殺す、そんな当たり障りのない関係性からは、傷つくリスクもない代わりに癒されるチャンスも生まれません。 癒されることのない心のマグマは、時として、周りが想像し得ないほどの残忍性を帯びて噴火します。そして「よい子」ほど、その危機をはらんでいるのです。> 「よい子」の悲劇は、低年齢化する傾向にあるとも言います。 <たとえ保育園であっても「人を殺す」ということが非現実的な話ではなくなってきている>とさえ・・・・。 <相手との関係性が見えないと、逆上して、手間をかけずに「殺す」ことしか、トラブルの解決手段が見つからなくなってしまうのです。> 佐世保の女児殺害事件ー<これは、特殊な子どもが起こした、特異な事件ではないのです。どこにでもいる「よい子」が起こした「これから当たり前になっていく可能性が高い」事件なのです。> では、「よい子」の悲劇を防ぐにはどうしたらいいのか。 最終的にはやはり親が、子どもにとって安心できる、拠り所となる「還る家」(かえるいえ)となること。「よい子」でない部分も含めて「等身大の」その子を受け入れること。 <親と子が”逃げられない”関係であることを覚悟して、手間をかけて向き合うしか手立てはないのです。> <「よい子」が「よい子」の鎧を脱ぐにためには、まず親が「よい父」「よい母」であることをやめることです。 正しいか正しくないかを教えることが子育てのすべてではありません。まして叱咤激励を繰り返すことが子育てなのでもありません。子どもの気持ちを受け止めて、とまどい、迷い、悩む親でいいのです。その積み重ねで、一緒に成長していく。それが、親子関係においては何より尊いことではないでしょうか。> まだまだ引用し足りないが、最後に一つ。 <「クソババア」は赤飯もの> 子どもが自分の感情を吐き出せていれば大丈夫。<「よい子」が報われなさを抱えているとき、親が鈍感で、それにあぐらをかいて甘えていると、子どもは突然「よい子」のタガを外します。>・・・つまり暴言、暴力となって現れる。 「クソババア」は「よい子」をやめた、というしるし。 「本音を語ってくれた」と受け止めよう。 「クソババア」か・・・。 何年後に来るか。楽しみに待ってみよう。 #
by kourin-mama
| 2005-02-04 23:12
| 読書ノート
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